川崎市まちの樹50選・指定番号23
宮前区有馬・有馬4丁目の欅(ケヤキ)
有馬の緑に佇む、一本の欅
有馬地区には、今も公園や畑などの緑が残り、住宅地の中にも、どこか昔ながらの風景を感じることができます。
その一角に、悠然と立っている一本の欅があります。
民家の庭先に根を下ろし、長い年月を過ごしてきたと思われるその姿は、周囲の住宅とは対照的に、どこか堂々とした存在感を漂わせています。
すぐ隣には、メタセコイヤの大木がシンボルになっている「有馬中央公園」。
少し足を延ばせば、樫の大木をシンボルとする「有馬かしの木公園」もあります。
こうして見てみると、有馬にはそれぞれの場所で地域の風景をつくってきた、大きな木が残されています。
しかし、民家の庭先という暮らしのすぐそばで、これほど堂々とした姿を保っていることに、この木ならではの存在感があります。
太い幹から伸びる枝は大きく空へ広がり、住宅が並ぶ街並みの中で、まるでそこだけ時間の流れが違うかのよう。
長い年月を重ねてきた欅だからこそ生まれる、幹の力強さ、枝ぶりの雄大さ。そして、何気ない住宅地の風景を一変させるほどの迫力があります。
公園のシンボルとはまた違う、生活の風景に根を下ろした大樹です。
道を歩いていてふと目に入ったとき、その大きさに思わず足を止めてしまう。
そんな「街の中の巨木」として、この欅は今日も有馬の風景を形づくっています。






